療育的な運動支援と学習サポートのこどもプラスつくば教室です。
ASD(自閉症スペクトラム)の子ども達の中には、
言葉の発達に遅れがある子ども達もいます。
中には、文字としては読めていて
口に出すこともできるのに、人との会話になると
成り立たないこともあります。
この場合、一見言葉はしゃべれているようでも
意味は理解していなかったり、そもそも人に気持ちを
伝えたいという気持ちが薄いこともあります。
社会の中で生きていくのに自分の気持ちを伝えられない、
周囲にわかってもらえないことは大きな不便があります。
早期の療育活動で、言葉の発達を促し、相手に伝える方法を
習得したり、相手に伝えることの大切さなども
伝えていきながら、コミュニケーション力の上達を
目指していきたいと思います。
今日は、こどもプラスの放課後等デイサービスで提供している
運動療育プログラムから「2人で救急車片足クマさん」
という遊びをご紹介します。
子ども達は2人ずつペアを作ります。
ペアを作れたら、一人は四つんばいから膝とお尻を上げた
クマの姿勢から、片方の足を後ろに上げた「片足クマ」になります。
もう1人は片足クマの子の後ろに立ち、上げた足を両手で持ちます。
そして、2人で一緒に前に進んでいきますが、
特に後ろで足を持っている子は、前の子に合わせる力が必要になります。
自分のペースで進もうとして押してしまうと、
前の子はつぶれて顔を床にぶつけてしまうし、よそ見をしていたり
ボーっとしていて動きが遅れると、前の子の足を落としてしまいます。
後ろの子は、片足クマの子の動きに集中して、
ペースを合わせて動けるように、最初に上手な見本、
悪い見本をわかりやすく見せ伝えます。
また、足を持ち上げる時、下ろす時も相手がびっくりしたり
痛い思いをしないように、ポイントをしっかり伝えながら、
相手を思いやる気持ちも育てていきたいと思います。