療育的な運動支援と学習サポートのこどもプラスつくば教室です。
ASD(自閉症スペクトラム)の人達の記憶力は特徴的です。
特に嫌な記憶はいつまでも消えないだけでなく、
急にフラッシュバックしてきて不安になったり
パニックになったりすることもあります。
嫌な記憶というのも、他の人にとっては流せてしまうようなことも
多いので気付きにくいのですが、
周囲の人の不適切な接し方や不手際、その時の都合などによって、
やりたくなかったのにやらされたことや
やりたかったのにできなかったこと、うまくできなかったことなども、
いつまで経っても忘れることができません。
それが次の問題行動、不適応行動につながってしまうこともあるので、
子どもの気持ちに寄り添いながら、丁寧な支援をしていきたいと思います。
今日は、こどもプラスの放課後等デイサービスで提供している
運動療育プログラムから「つま先ダッシュ」をご紹介します。
子ども達はつま先立ちで、足音をできるだけ立てないように走ります。
走っている時も、ゴールした後もかかとはつかないようにします。
音を立てず静かに走るためには、小股で膝の曲げ伸ばしをうまく使うなど
いくつかポイントがあるので、見本を見たり実際にやってみたり
しながら、確認していきます。
このつま先ダッシュでは、裸足で行なうことで効果的に足の指先で
地面を蹴る力や土踏まずの発達を促すことができます。
今はこの指先の力や土踏まずが未発達な子が多く、普段から
バランスがとれずに転びやすかったり、歩き方がぎこちなく
ロボットのような動きになっている子が多くいます。
それは怪我や疲れやすさにもつながるので、こうした遊びを通して
足裏をしっかり刺激し、日常生活での動作の向上を目指していきます。
また、足裏の発達は速く走れることにもつながるので、
子ども達の自信をつけるためにも効果的な遊びになります。
ただ走るだけでは楽しくないので、いろいろなアレンジをして
楽しく遊べるようにしています。