脳科学で子どもの学力・体力・運動能力の向上を目指すこどもプラスです。
幼児期の体罰で〇〇行動のリスクが1.6倍にも増える!?
悪いことをした時に、叩いてしつけると約束を守れない、
話を聞けないなどの行動につながることが分かっています。
これは、東京医科歯科大学の藤原武男教授とハーバード大学の
イチロー・カワチ教授らが、厚生労働省が出している
「21世紀出生児縦断調査」の2001年生まれの2万9千人分の
データを使い、3歳半時点でのお尻を叩く等の体罰の有無が5歳半に
成長した時の行動にどのような影響があるか調べたものです。
調査の結果、なんと
3歳半時点で体罰を受けていた子どもは、全く体罰を受けていなかった子に
比べて、5歳半の時の
●「落ち着いて話を聞けない」という行動のリスクが1.6倍
●「約束を守れない」という行動のリスクが1.5倍
●「我慢が出来ない」という行動のリスクが1.5倍
●「集団行動ができない」という行動のリスクが1.5倍
にもなったことが分かりました。
軽度の体罰でもリスクは増え、体罰が頻繁に行われるほどリスクは高く
なっていったことが分かっています。
子どもへの体罰は世界約50カ国で法的に禁止されており、決して
肯定できるものではありません。
ただ、現在の働き方や家庭環境、労働時間等で中々お子さんと
向き合うことが出来なかったり、関われない方がいるのも現実です。
「問題行動があるからお尻を叩かざるを得ないのでは無いか?」
という疑問も浮かんでくるかもしれません。
しかし、認知行動療法の3つの箱や、ペアレントトレーニング、
ティーチャーズトレーニングなどで行動の捉え方を変えていくだけでも、
子どもに対する対応も変わってきます。
好ましくない行動も、捉え方次第では、好ましく素敵な行動に
変えることが可能です。
「〇〇したら××できないよ!」という交渉はマイナスに働くことが多いです。
「〇〇して、××で楽しいことしよう!」とプラスに働きかける内容の
声掛けに変えるだけでも、違いはあります。
また、先日放送された櫻井翔さん主演の「先に生まれただけの僕」で
取り上げられていた「ペップトーク」を使って見るのもおススメですよ!