脳科学で子どもの学力・体力・運動能力の向上を目指すこどもプラスです。
幼児期の逆上がりは、自分の身体とお話をして、出来るようにしていく!?
幼児向け体操指導などで、鉄棒を握り、後ろから勢いを付けて行う様子を
見たことがある方もいるのではないでしょうか??
このような方法では、子ども達が自分の身体と対話することが
難しくなってしまいます。
何故かと言うと、勢いのある逆上がりを行った時に
●思い切り身体を振りあげているが、身体がどうなっているか分からない
●なんとなくやったらできてしまった
●勢いをつけるため力を入れるべき箇所に力が入らない
●思い切り蹴り上げをすると腕が伸びてしまう
これらは、子ども達が高速で身体を動かすことでなんとなくできたり、
またはできなかったりする状態になります。
また、成功率も下がり子ども達の中で「できない」という不快感だけが
残ってしまいます。
もう一つ、鉄棒の後ろから走り込む時も器用な子どもならば
そのまま真上に蹴りあげられますが、運動経験の少ない子や、
自己の身体を動かし方が分かっていない子どもは、
斜め前に蹴りあげてしまいしっかりと身体を上方へ起こすことが
難しくなってしまいます。
そこで柳沢運動プログラムでは、
「懸垂のような逆上がり」を実践しています。
後からの勢いは付けさせていません。
必要なのは、
①身体を一つずつ丁寧に動かせる能力
こちらは、身体と対話する能力と言っても過言ではありません。
②日常会話やコミュニケーションがとれる能力↓↓
・先生の話を聞いて蹴りあげる合図に合わせる
・先生が提示した目標物を蹴りあげる
・脚が蹴りあげた時に先生が「腕を曲げて」と言った指示を理解し実行する力
③精神と身体の静止
・蹴り上げ前のスタート姿勢では、視線と身体を完全に止めます。
この時に身体が動くと蹴りあげた瞬間に腕が伸びてしまいます。
鉄棒上方の目標物を見続けることで、顎を閉じることができます!
視線が泳いだり一瞬でもキョロキョロすると顎が開いたり
合図に合わせられません。
上記3点のことができていれば、かなりの高確率で逆上がりができます。
この時、普段落ち着きや集中力が低かったり、精神的粘り強さが弱い
子ども達は、上記の事項が満たされていないので出来る確率は低くなります。
また、この逆上がりができる子ども達は、側転・跳び箱・大縄跳びなど
あらゆる遊びを器用にこなすことができます。
そして、コミュニケーション能力の向上や精神的な粘り強さや
身の回りのことが分かるなど総合発達を見ることができます。
つまり柳沢運動プログラムとは、
脳(前頭前野)の特性を最大限に引き出す運動遊びなのです。
では、どのような指導で出来るようになるのか。
これは、柳澤秋孝教授が提唱される通り
「日々の運動遊びの積み重ね」が必要となってきます。
積み重ねるには、「たのしさ」「おもしろさ」を付加させていくことが大切です。
強制されて押し付けられた動きでは、子ども達にとって悪影響に
なってしまうかもしれません。
日々のちょっとした時間に入れ、習慣化していくことで、無理なく
取り入れていくことが可能になりますよ!!