脳科学で子どもの学力・体力・運動能力の向上を目指すこどもプラスです。
「脳は活性すればするほど良い」と思われがちですが、
そうではありません。
脳が一番活性しているのは、実はパニック状態の時なんです。
パニックを起こしている時は、脳の広い範囲が活発になっている
状態です。
私達が何かを集中して行なうためには、脳全体を活発にするのではなく、
それを担当する脳の部分だけが活発に働き、他の部分の活動は
治まっているという「メリハリ」がついていることが大事です。
しかし、このメリハリは自分の意思でコントロールする
ことはできません。
そして、脳のメリハリをつけやすくするために効果的なのが、
「運動」です。
体を動かすことで集中力を高め、メリハリのつきやすい脳に
していきましょう。
子ども達が運動をする時のポイントは、人にやらされているだけの
運動ではなく、楽しいと感じながら自主的に取り組める運動で
あることがとても大切です。
今日は、私達こどもプラスが提供している柳澤運動プログラムから
「跳び箱カンガルー乗り&タンバリンタッチ」をご紹介します。
1段の跳び箱を用意し、その上に両足を閉じて跳ぶ
カンガルージャンプで跳び乗ります。
高さのあるところに跳び乗るので、膝を深く曲げて
両腕を大きく振ってジャンプしましょう。
次に跳び箱からジャンプして降りますが、その時も両足を揃えて跳び、
指導者が持っているタンバリンをタッチしてから着地します。
跳び乗りに慣れていない場合、跳び箱につまづいて転んだり、
足が開いてバラバラのジャンプになりやすいので、
最初のうちは隣で手をつないで行ない、
まずは跳び乗りの練習をしてみてください。
慣れてきたら指導者の「1、2」の掛け声に合わせて動けるように
「1」で跳び乗り、「2」で跳び下りる練習をします。
最初はゆっくりめのリズムから始め、少しずつ速くしていきましょう。
掛け声に合わせることで、素早い情報処理力や
リズム感が養われます。
まずはゆっくりで良いので、跳び箱に跳び乗る→目標物を確認する
→両足を揃える→跳ぶ→叩く→着地するという流れの動作を
確実にしていくことを大事にしましょう。
また、跳び下りながらタンバリンタッチをするには、自分と
タンバリンの位置を正確に把握し、力加減と姿勢を考えることが必要です。
タンバリンを出す位置は、少しずつ上下左右にずらしたり、
遠くに離したりして難易度調整をしていきます。
全員が同じ発達段階や運動能力ということはないので、
同じ動きをやるとしても補助の有無、タンバリンの位置を変えたり
1,2のリズムを変えたり、着地ポイントを決めたりすることで
個々に合ったものを提供してください。
また、目指すところも違ってくると思うので、
声掛けなども1人1人に合わせて行なうことが大切です。