療育的な運動支援と学習サポートのこどもプラスつくば教室です。
私達人間は、生まれた時から人の声を優先的に処理できるように
なっていますが、ASD(自閉症スペクトラム)の子ども達は
生まれつきそれが苦手です。
そのため、例えば授業中の教室の外の音や周囲のざわめき、
誰かが鉛筆を床に落とした音などが、先生の声と同じレベルで
耳に入ってきてしまい、先生の声に集中することができなかったり、
聞き取れないといった状況につながります。
これは生まれつきのものなので治すことはできませんが、
環境を調整することで刺激を取り除いたり軽減させるなどの対処、
認識しやすい方法での関わりや支援が大切になります。
子ども達がストレスの少ない状態で安心して生活が送れるように、
そして将来的には自分で回避したり対処していくことができるように
療育支援を行なっていきたいと思います。
今日はこどもプラスの放課後等デイサービスで提供している
運動療育プログラムから「表情当てゲーム」をご紹介します。
指導者が子ども達に向かって喜怒哀楽様々な表情を見せるので、
それがどんな感情の顔か当ててもらいます。
最初は1つ1つゆっくり時間をかけて行ない、
慣れてきたら表情の変化スピードを速くしたり
子ども同士でもやってみながら遊びます。
そして少しずつ相手の気持ちを察したり共感する力を身に付け、
円満な人間関係を築いていけるように促していきます。
また、普段の生活の中でも意識して声掛けをしたりすることで
子ども達の力を伸ばしていくことができるので、
毎日の生活の中での関わり方がとても大切です。