療育的な運動支援と学習サポートのこどもプラスつくば教室です。
ASD(自閉症スペクトラム)やADHDといった発達障害を
持つ子ども達の中には、「過集中」の特性による困り事を
抱えている子ども達が多くいます。
好きなことや興味があることにはとことんのめり込み、
トイレはギリギリまで我慢したり、食事もお風呂も忘れて
寝る間を惜しんでやろうとしてしまいます。
疲れたという感覚に気付かないこともあり、
手に炎症が起きていても意識が朦朧としていてもやめられない
ということもあるので、周囲の人のサポートが必要です。
自分でその後の予定を考えて時間を決めて終わらせることが
できるようにするのは難しいですが、予定表やタイマーを使ったり
タイミング良く声掛けをしたり、その子が一番動きやすい方法で
支援をしてあげることで少しずつ改善が目指せます。
心と体の健康を保ち、将来につなげていくためにも
できることから1つずつステップアップしていくことが大切です。
今日は、こどもプラスの放課後等デイサービスで提供している
運動療育プログラムから「スキップの途中で大ジャンプ」
をご紹介します。
まずは全員で自由にスキップをします。
途中、笛やタンバリンなどで合図を出すので、合図があったら
子ども達は止まり、「1,2の3!」のリズムでその場で
大きなジャンプをします。
大きなジャンプをするためには、腕振りと足の振り上げが重要なので、
最初に見本を見せながらスキップとの違いを
わかりやすく伝えておきます。
また、スキップの途中で大ジャンプをする時に「1,2,3」の
タイミングに合わせて指導者や周りの友達と息を合わせることで、
周囲を意識する力、社会性も養われます。
そして、合図を聞くための集中力や判断力なども向上します。
運動あそびで養われる力は、日常生活の向上につながる力なので、
授業中に体を止めて先生の話が聞けたり、
姿勢よく食事ができたり、落ち着いて課題に取り組めたり、
友達とうまくコミュニケーションがとれる、そういった力を
少しずつしっかりと育てていくことができます。
勉強やトレーニングではなくではなく、遊びとして取り組むことで
子ども達も自主的に参加し、力を効果的に吸収することが
できるので、いつも楽しく取り組めるように工夫をしていきます。