療育的な運動支援と学習サポートのこどもプラスつくば教室です。
「空間認知能力」とは、人や物などの距離・方角・大きさ・形・広さ
などを的確に理解し把握するために必要な能力です。
発達障害のある子ども達はこの空間認知能力が低いことが多く、
生活面や学習面での困り事を抱えている場合があります。
生活面では、自分と物との距離を上手く測れないために
人、壁や物に頻繁にぶつかりやすい、転びやすい、
俯瞰で見られないために道に迷いやすいなどのことがあります。
さらに学習面では、字を枠の中におさめて書くことができなかったり、
お手本を見て書き写すのが苦手、筆算をする時に桁がずれてしまう、
図形問題が苦手というような問題が出てきます。
運動をするとこの空間認知能力が向上し、
日常生活で役立つスムーズな体の動かし方も
身につけていくことができます。
こどもプラスの放課後等デイサービスでは、
子ども達が楽しく取り組める運動あそびで、運動を継続的に
そして効率的に提供していきたいと思います。
今日は教室で提供している運動療育プログラムの中から
「1本線のクマ歩き」をご紹介します。
床にビニールテープで1本線を引いておきます。
子どもは、四つんばいから膝とお尻を上げて前を向くクマ歩きで
この1本線の上を落ちないように歩いていきます。
腕で体を支える支持力、線から落ちないように歩くバランス力、
そして空間認知力が養われる遊びです。
また、途中でバランスを崩した時に体勢を立て直すことで
身体コントロール力や体幹などの基礎筋力も養われます。
やってみると意外と難しく、集中力と抑制力が強く必要になる
遊びです。
最初から長い距離で行なわず、少しずつ距離を伸ばしていきながら
最終的には10mほど歩けるように挑戦していきます。
こうした遊びで動ける体をつくっておくことで、
日常生活での動作の向上や怪我の防止にもつながるので
子ども達に合わせながら運動あそびによる運動療育を
行なっていきたいと思います。