療育的な運動支援と学習サポートのこどもプラスつくば教室です。
ASD(自閉症スペクトラム)の子ども達の中には、
言葉の発達に遅れがある場合とない場合がありますが、
やはり人とのコミュニケーションは苦手です。
言葉によるコミュニケーションが苦手でも、テレビのCMの
難しいフレーズを覚えていてひとり言で言うことがあったり、
言葉に出して話さなくても文字は読めていて、
単語カードなどがあればコミュニケーションがとれたり
することもあります。
少しずつ練習していくことで言葉でのやりとりもできるように
なってくるので、その子の興味や関心のあることに合わせて
話しかけたり、伝えたいことがありそうだなと思ったら
こちらが想像して確認してみる、
嬉しそうな時は「嬉しいね」と気持ちを言葉にしてあげたり、
焦らず少しずつ言葉の発達を促していきます。
私達こどもプラスの教室で提供している運動療育でも、
言葉の発達に力を入れています。
今日は運動療育プログラムの中の「忍者ゲーム(座る・跳ぶ)」
をご紹介します。
子ども達は忍者になり、数人ずつで一列に並びます。
指導者は侍になって、新聞紙やタオルなどで作った刀を持ち、
子ども達の頭と足の部分に攻撃をします。
「頭」と言った時は頭の上をその刀でスイングするので、
子どもは刀に当たらないように両手で頭を押さえてしゃがみます。
「足」と言って刀で足元をスイングさせたら、
ジャンプして避けます。
子ども達は、「頭」なのか「足」なのかをよく聞いて
素早く動くことがポイントです。
集中力、判断力、聞く力が強く養われる遊びで、
相手に意識を向けることでコミュニケーション力も向上します。
慣れてきたら「頭」と「足」をランダムにしたり、
「足じゃない方」などと指示の出し方に工夫をして
相手の声に注意を向けて話を聞ける力を
しっかりと育てていきたいと思います。