療育的な運動支援と学習サポートのこどもプラスです。
自閉症の子ども達は、「恥ずかしい」という感覚がわからなかったり
通常の年齢より遅くわかるようになることが多い傾向にあります。
服装などの見た目や行動なども、他の人からどう見られているか
ということは気にしないことが多いので、
時には周囲の人が驚いてしまうこともあります。
ただ、急に理解できることではないので
その場にふさわしい行動や服装などを、具体的に教えていくことが
大切です。
今日は、こどもプラスの放課後等デイサービスの教室で
提供している運動療育プログラムから
「合図で順に前転」をご紹介します。
マットを横につなげて敷き、子ども達はマットの横に一列に並びます。
そして全員で両手と頭をマットについて、前転の
準備姿勢をとります。
そのままの姿勢で待ち、指導者の合図があったら端の人から
1人ずつ順番に前転をしていきます。
1人ずつ順番に、ということがわかりやすいように
指導者は順番にお尻を触ってあげたり、「1番、2番、3番・・」と
順番を呼んでいく、笛などで合図を出してあげるようにします。
スムーズに1人ずつ前転をしていくためには、
常に隣の人の動きに意識を向けておかなければいけません。
この時、前転の準備姿勢のままなので、普段よりも強い
集中力や判断力が必要になります。
最初から最後までスムーズにできると、かなりの達成感を
感じることができる遊びです。
1回目に右からスタートしたら、次は左からスタートする、
順番を入れ替えてやってみたり、指導者の合図なしでやってみる
など、繰り返し行いながら上達を目指して遊んでいきます。