療育的な運動支援と学習サポートのこどもプラスつくば教室です。
発達障害の中でもASD(自閉症スペクトラム)の子ども達には
視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚といった五感に
過敏性のある場合が多いです。
感覚は目に見えないものなので周囲に理解されにくいのですが、
本人にとっては耐え難い苦痛で、体調不良につながったり
パニックのきっかけになることもあります。
子どもは特に自分の不快さや苦痛に感じていることを
言葉にして相手に伝えるのが苦手な場合が多いので、
身近な大人がしっかりと観察して原因を取り除いたり
環境を調整してあげる必要があります。
発達障害を持つ子ども達が毎日を安心して過ごせるように
私達も1人1人への支援を大事にしています。
今日は、こどもプラスの放課後等デイサービス教室で提供している
運動療育プログラムから「アヒルの音聞き」をご紹介します。
足を開いてしゃがみ、両手は口とお尻の辺りにつけて
アヒルのくちばしとしっぽのようにします。
この「アヒル」の姿勢になったら、
タンバリンの音に合わせて「1、2、1、2」と歩きます。
途中でタンバリンの音が止まったらぴたっと動きを止め、
タンバリンの音が鳴り始めたらまた歩きます。
タンバリンの音に合わせて動き、音が止まったら止まるということが
抑制力や切り替え力を養い、脳の前頭前野を育てます。
音に集中してできるようにタンバリンのリズムを変化させたり、
音の強弱をつけながら行ないます。
また、アヒル歩きでは足の指先の力やバランス力を強く養い、
今の子ども達が苦手な股関節を開くという動作もできます。
運動あそびで体と脳の育ちを促しながら、
1人1人に合った療育活動にしていきたいと思います。