療育的な運動支援と学習サポートのこどもプラスつくば教室です。
発達障害を持つ子ども達は、日常生活に必要な様々なスキルの
習得に時間がかかったり、身につけにくかったりします。
そのため、子ども達にいろいろなことに取り組み、
生きていくのに必要な力を身に付けてほしいと思って
働きかけても、なかなか子どもがやる気を出してくれなかったり、
始めてもすぐに諦めてしまうということがあります。
子どものやる気を引き出すためには、子どもが「やらされている」
と感じながら行なう活動ではダメで、自ら興味を持って
自主的に取り組めることが大事になります。
療育活動でも、子どもが自らの意思で取り組みながら
興味の幅を広げていき、力をつけていけるように
1人1人に合わせたものを提供していきたいと思います。
今日は、こどもプラスの放課後等デイサービスの教室で
提供している運動療育プログラムから
「並びゲーム」をご紹介します。
指導者がいろいろな条件に分けて並ぶ場所を指示するので、
子ども達は、指導者に指示された場所をよく聞き、
その場所に素早く移動して並びます。
全員が同じ場所に並ぶのではなく、条件に従って並ぶようにします。
例えば「男の子は青いカードの前へ、女の子は赤いカードの前へ
並びましょう」
というように性別や年齢、色などわかりやすい条件で指示を出し、
自分で判断して動けるようにしていきます。
慣れてきたら、「赤い帽子の人は眼鏡をかけた先生の前に2列で
並びましょう。」などと少しずつ条件を複雑にしながら、
語意力や判断力、聞く力、そして気付きの力を養っていきます。
それぞれの理解力や得手不得手、特性などに合わせて
指示の出し方や難易度調整など細かく工夫して提供し、
生活で活かせる力をしっかりと育てていきたいと思います。