療育的な運動支援と学習サポートのこどもプラスつくば教室です。
私達は普段、考え事をしながら自転車をこいだり、
人とおしゃべりをしながら階段を登ったり、
人ごみや狭い通路でもぶつからずに歩くなど
特に考えなくても一度に複数のことができます。
これは、自分の体の大きさがどれくらいで、
どこをどう動かすとどんな動きになるなどの
ボディイメージが把握できているからできることです。
このボディイメージは、小さい頃からの遊びや生活の中で
いろいろな動きを経験することで育っていきますが、
発達障害を持つ子ども達ではこの力を身につけにくいことがあります。
1人1人に合わせて少しずつステップアップを目指しながら
体を動かすことが大事なので、日々の療育活動の中で楽しく運動をしながら
育てていきたいと思います。
こどもプラスの放課後等デイサービスの教室で提供している
運動療育プログラムから「マネっこ走り」をご紹介します。
子ども達は一列に並び、前の人について動きをマネしながら
走ります。
常に体を動かしながら、前の人の動作を見て同じように動かすには。
強い模倣力と協応力が必要になります。
そのため、走りながら行なう動きは最初から難しくしないように、
手を上げる→手を横に広げる→手を上にあげて拍手をする
→途中で1回ジャンプをする
というように、少しずつ複雑にしていきます。
また、通常走る時には腕で体の軸を保ちバランスをとっているので、
その腕を動かすことで、バランスを取るための体幹である
腹筋や背筋の筋力が強く必要になり養われます。
慣れてきたら走るだけでなく、スキップ、後ろ歩き、片足ケンケン、
クマやカンガルーの動物の動きなど
子ども達の様子に合わせて少しずつ複雑な動きにも挑戦してみます。
動きの切り替えを速くすると素早い判断力や認識力が
必要になり、前頭前野を育てることができるので、
動きにメリハリをつけながら楽しく提供していきたいと思います。