療育的な運動支援と学習サポートのこどもプラスつくば教室です。
日常生活の中で、「待つ」ことはとてもたくさんあります。
公園で滑り台を滑るのに順番を待つ。
レストランで食べ物を注文して、来るまで待つ。
バス停でバスが来るのを待つ。
病院の待合室で診察の順番を待つ。
家の中でも、
ご飯ができるのを待つ。
お母さんの出かける準備ができるまで待つ。
など、あらゆる場面で待つことが必要になります。
しかし、時間の概念理解が難しかったり、
先の見通しが立たないことが不安だったり、
ルールを理解するのが難しかったり、
反対にルールを正確に守ろうとして待つことが
できなかったりする、といった特性がある、
ASD(自閉症スペクトラム)の人にとって
「待つ」ということはとても難しいことです。
明確にあと何分、あと何回とわかる場合は良いですが、
そうでない場合も多いので、少しずつ臨機応変に対処が
できるように導いていくことが大切です。
教室でも、1人1人の特性や理解しやすい方法に合わせて
支援を行なっていきたいと思います。
こどもプラスの放課後等デイサービスの教室では
運動療育を主軸としていますが、運動の場面でも順番を待ったり
準備ができるまで待ったりする機会があります。
活動全体の中で、普段の生活で必要な力をつけていけるように
工夫や働きかけもたくさんしています。
今日は、教室で提供している運動療育プログラムの中から
「合図ダッシュ」をご紹介します。
子ども達は3~5人くらいずつスタートラインに並び、
かけっこのスタート姿勢をとります。
そして、合図があったらゴールに向かってダッシュをし、
ゴールラインの上でピタッと止まります。
ゴールラインを走り抜けるのではなく、
ピタッと止まるのがポイントです。
慣れてきたら合図を変えたり、
スタート姿勢を体育座りやうつ伏せで寝転んだ状態から
始めてみるのもおすすめです。
そうすると、さらに合図をしっかり聞こうと集中力が育ち、
素早く体を起こす瞬発力や機敏性、柔軟性も高めることができます。
こうした運動あそびを通して、待つことに必要な力も
少しずつ身に付けていくことができるので、
1人1人に合わせて提供ししっかりと力にしていきたいと思います。