療育的な運動支援と学習サポートのこどもプラスつくば教室です。
ASD(自閉症スペクトラム)の子ども達の中には
記憶の面で特徴的な子が多く、
例えば商品の品番や昆虫の種類など、まるで図鑑やカタログが頭に
入っていると思うほど知識が豊富だったり、
複雑な景色を一度見ただけで覚えてしまって、
時間が経っても忠実に絵で再現することができたりすることがあります。
こうした特徴はうまく導いていくことで、本人の強みにしたり
将来の職業につなげていくことも可能ですが、
そのためには子どもの頃からの適切な支援が欠かせません。
なぜなら、こうした能力がある一方で短期記憶が弱く、
ついさっき言われたことを忘れてしまったり、
人の顔を覚えるのがとても苦手だったり
嫌な記憶もいつまでも鮮明に記憶してしまうので
長期間辛い思いをしたりと、生活を送る上では様々な困難があるのです。
また、他の面での困り事もあるので、
得意をうまく伸ばしていけるようにサポートが大切になります。
こどもプラスの放課後等デイサービスの教室では、
子ども達の将来の姿を見据えたサポートを大事にして
療育活動を行なっていきます。
今日は、私達の教室で提供している運動療育プログラムの中から
「回転大縄跳び」をご紹介します。
1人ずつ大縄跳びを跳びますが、その場でゆっくり回転しながら
10回くらい連続で跳びます。
ポイントは、同じ場所で跳ぶこと、
腕を振って一定のリズムで跳ぶことです。
回転しながら跳ぶには上半身をひねりながら
跳ぶことが必要で、感覚がつかめるまでは難しいことがあるので、
最初から一回転せずに、少しずつ小刻みに回りながら
跳ぶようにします。
慣れてきたら1回で90度や180度ずつ回転できるように
少しずつレベルアップを目指して遊んでいきます。
他にも、着地位置に四角いマスをテープなどで作っておき、
その中からでないように連続で回転ジャンプをする。
指導者が手を叩いた数だけ回転ジャンプをする
などいろいろな遊び方があります。
1人1人の課題に合わせてアレンジしながら提供し、
体を動かしながら日常生活で必要なスキルをしっかりと
身に付けていけるように促していきたいと思います。