療育的な運動支援と学習サポートのこどもプラスつくば教室です。
発達障害を持つ子ども達は、常日頃からストレスの
高い状態で生活を送っています。
実際にストレス値を測る検査をしてみても
やはりストレスが高い状態にあることがわかっています。
そこで、体の緊張状態を解き、ストレスを和らげて
あげることが必要になります。
まず、緊張状態にある時は血液も意識も体の中央に
集まっていて、末端に届きにくい状態になっています。
それを体の末端に向けてあげることが大事で、
そのためには手足の指先を動かすことが効果的な方法です。
そうするとリラックスできてくるので、
教室で日々行なっているような運動あそびには
そうした効果もあります。
体を動かすことで得られる効果は、一般的に
知られていること以上にとてもたくさんあるので、
様々なアプローチで働きかけていきたいと思います。
今日はこどもプラスの放課後等デイサービスで
提供している運動療育プログラムの中から
「大縄の走り抜け」をご紹介します。
大縄跳びの縄をゆっくり一定の速度で回します。
子どもは回っている縄の中に入り、一気に走り抜けます。
縄に当たるのが怖くて途中で立ち止まってしまったり、
体勢を低くして速度を落としてしまわないように
一気に走り抜けるのがポイントです。
怖かったりタイミングがつかめなくてスタートできない子には
声掛けをしてあげたり、大人や上手な子と手をつないで
一緒にやってみたりします。
手を引っ張られて行っただけでも、成功体験が積めたり
感覚もつかめてくるので自信になり、上達につながります。
この遊びで一番重要なのがリズム感です。
回っている縄のリズムと自分の走り出すタイミングを
合わせる必要があります。
また、慣れてきたら2人組みや3人組で
手をつないだ状態で挑戦してみます。
そうすると、走り出すタイミングや速度を、
縄だけでなく友達とも合わせる必要があるので、
相手に合わせる社会性や協調性が養われます。
人数が多いほど相手と意識を共有させなければ
うまくできないので、できる範囲でゆっくりと
上達を目指しながら行い、友達と一緒に遊ぶことの
楽しさや喜びも感じてもらえたらと思います。