療育的な運動支援と学習サポートのこどもプラスつくば教室です。
運動が脳を活性化させるということは多くの方に
知られていることですが、
実は活性を高めるというだけではなく、
適度な状態にしてくれるということがわかっています。
例えばADHDの子の脳をはかると、彼らの脳は
平常時でも活動が高い状態です。
なので「じっとしていられない」「話を聞いていられない」
などの多動の症状が現れますが、
これは子ども自身の意志で動きたくて動いているというより
動きたくなくても動かされているのに近い状態です。
こうした脳の状態を鎮めて、適度な状態にしてくれるのが
運動なんです。
子ども達が落ち着いて日々の生活を送り、
必要なスキルを身につけながら
それぞれの持っている力をさらに伸ばしていけるように、
より効果的な方法で療育活動を行なっていきたいと
思います。
今日は、こどもプラスの放課後等デイサービスの教室で
提供している運動療育プログラムの中から
「めだか走り 合図で集合」をご紹介します。
めだか走りは、両手を前にまっすぐ伸ばして
体の前でくっつけて走る動きです。
このめだか走りをしながら、指導者の出す合図を聞き、
決められた集合場所まで移動します。
集合場所までは素早く移動しますが、
その時も両手は体の前でつけたまま、姿勢を
崩さないように気をつけます。
合図を聞いて素早く動くことで、集中力や判断力、
俊敏性などが養われ、これは日常生活でも
役立つ力になります。
また、めだかの姿勢を維持し続けることも
集中力や抑制力などを育てることにつながります。
そして、両手が固定された状態で走るので
体のバランスが取りにくくなり、
バランス力が向上して速く走れるようになる効果も
期待できます。
合図の出し方は「集まれー」などの言葉や、
笛などの楽器、集合カードを使ってみたりもします。
慣れてきたら、集合場所を複数用意して指示してみたり、
何か指定された物を拾って集まるなど
少しずつアレンジや難易度調整をしながら
いろいろな遊び方で遊び、力を育てていきます。
あたたかくなってきたので、思いっきり体を動かしながら、
春の運動会に向けてそれぞれに目標を持って
取り組んでいけたらと思います。