療育的な運動支援と学習サポートのこどもプラスつくば教室です。
ASD(自閉症スペクトラム)の特性を持つ子ども達は、
相手の気持ちを推察しにくいという特徴がありますが、
実は他者だけでなく自分自身の気持ち、感情にも
気付きにくいことがあります。
そのため、何かあった時にも”ただ不快な感じ”という
認識になってしまい、かんしゃくを起こしたり
急に走り出したり大きな声を出したりすることで
表現してしまったりします。
例え言葉が流暢に話せて、難しい言葉をたくさん
知っているとしても、自分の感情に気付き
それを言葉にして伝えるということは
とても難しいことで、それは本人にとって
強いストレスにもなります。
ただ、そのことを周囲の人が知っているかどうかで
発達障害を持つ子ども達の生きやすさは大きく変わります。
周囲の人の正しい理解と関わりは、
子ども達がスムーズに成長していくために欠かせません。
私たちも精一杯サポートをしていき、
将来の姿につなげていきたいと思います。
今日は、こどもプラスの放課後等デイサービスで
提供している運動療育プログラムの中から
「忍者カンガルーが転んだ」をご紹介します。
「だるまさんが転んだ」を、両足を閉じて跳ぶ
カンガルージャンプで行います。
ジャンプではできるだけ足音がしないように、
かかとを上げてつま先ジャンプで進むようにします。
動く→止まるのメリハリをしっかりつけて
体のコントロール力を高めたり、
鬼の言葉のリズムに合わせて動くことで
リズム感や感情をコントロールする力、抑制力も
身についてきます。
人のリズムで動くことは、脳にとても良い刺激を
与えてくれることがわかっています。
また、つい一番になりたくて走りたくなりますが
最後までカンガルーさんで行うことがポイントです。
こうした部分でも抑制力が育ち、集中力や記憶力、
ルールを守る社会性なども高めてくれるので、
日々の運動療育の中では体作りだけでなく、
日常生活でも役立つ力をたくさん育てていくことができます。
それぞれの育てたい力に合わせながら、
楽しく効果的な療育活動を提供していきたいと思います。