療育的な運動支援と学習サポートのこどもプラスつくば教室です。
発達障害の特性によって、記憶の部分でも特徴のある
子ども達が多くいます。
長期記憶が強くて、1回聞いただけの話を
一字一句間違えずに覚えていたり、
物事を映像で捉えてどんどん記憶できてしまうような
子もいれば、昨日の楽しかったことや
反省すべきことなども忘れてしまうタイプの子もいます。
一見前者の方がよさそうですが、嫌なことや怖い体験など
思い出したくないことでも鮮明に記憶されたままなので
実は辛いこともとても多く、
長期記憶は強くても短期記憶は弱くて
さっき言われたばかりのことを忘れてしまうということもあります。
どちらにしても自分だけでコントロールするのは難しいので
自分の脳の癖や傾向を知り、
周囲の人にもその特性を知っておいてもらい
サポートしてもらうことが欠かせません。
また、困った時に自分自身で対応する力も
療育活動の中で少しずつ身に付けていくことが大切です。
子ども達の将来の姿を見据えながら
しっかりとサポートしていきたいと思います。
今日は、こどもプラスの放課後等デイサービスで
提供している運動療育プログラムから
「つなわたりで積み木拾い」をご紹介します。
大縄などの縄を床に置き、その周りに積み木を
ばら撒いておきます。
子どもは裸足になって、つなわたりのように
縄の上をつま先で歩いて渡って行きますが、
その途中で指示された積み木をしゃがんで拾います。
縄の上という不安定な足場で、落ちないように
バランスを取りながら、指定された積み木を探して
しゃがんで拾い、立ち上がって歩くという複数の動作を
繰り返す遊びです。
つなわたりなので、落ちないことがまず大事なポイントです。
良い例と悪い例を見せながら、子ども達と一緒に
ポイントを確認しながら始めます。
慣れてきたら、拾う積み木の色・数・順番などを指定して、
少しずつ条件を複雑にしてみます。
認知力や記憶力、同時に複数のことを行なう力などが育ち、
日常生活の中でも役立てることができるので、
1人1人に合わせながら取り入れていくようにしています。